2023年02月21日サンキ建設 布垣 友義
皆さんご存知のように、暖房機器にはいろいろなものがあります。
一般的に使われるだけでも「エアコン」「石油ストーブ」「ガスストーブ」「電気ストーブ」「床暖房」「こたつ」「ホットカーペット」「セラミックヒーター」「オイルヒーター」・・・。
それぞれに長所・短所があり、「部屋全体を温めたい」「素早く温まりたい」「空気をよごしたくない」「優しい温もりが欲しい」「光熱費をおさえたい」「安全性を求める」・・・といった何を求めるかによって、どれが向いているかが違います。
では、「高断熱・高気密住宅」の主暖房にはどれが向いているのでしょうか。
HEAT20のG2レベル(断熱等級6相当)で考えてみましょう。
このレベルの家だと断熱性能と気密性能が高いので、一度温まったらなかなか冷えないのはご理解いただけていると思います。
また、換気量も計算しているので、空気を汚す暖房は避けなくてはいけません。
直接「火」を燃やす石油やガスストーブには、吸排気の方法の違いにより「解放型」「半密閉型」「密閉型」に分けられます。京都市近辺ではガスも石油も「解放型」の「ファンヒーター」か「反射式」が主流だと思います。
長所は、すぐに温かくなることです。半面この「開放型」は燃焼に必要な酸素を屋内からとり、燃やした排気も屋内に出すので、「換気」をしないと室内の酸素が減少し、不完全燃焼による一酸化炭素(CO)中毒を起こす可能性が高いので非常に危険です。
また、石油やガスは燃焼時に非常に多くの水蒸気を発しますので結露対策が必須となります。
よって、「高断熱・高気密住宅」の主暖房に石油やガスストーブを使うことはお勧めしません。
家創りの順序や業者の特徴などなどは
「家創りのイロハ」のページ で詳しく説明しています。