2023年02月14日サンキ建設 布垣 友義
冬に窓ガラスやサッシの枠に水滴がつくのがよく知られています。ではなぜそうなるのでしょうか。
簡単に言えば、温かい室内の空気中の水蒸気が、冷たい外気に面しているガラスなどに接することで、水滴にかわる現象のことです。
室内の「温度」と「湿度」がわかれば、ガラスの温度が何度になれば「結露」が起こるかはすぐにわかります。
「結露」についての一般的な説明は検索すればすぐに調べられますので、もう少し深いところを説明します。
今回私が言いたいのは、こういった目に見える「結露」ではなく、目に見えない壁の中でも同じように「結露」が起きてしまうということです。
少量の「結露」なら乾くので問題ないのですが、室内の湿った空気が壁の中に入るのが常態化すると、腐食菌が発生したり、断熱材が湿ったりします。そうすると健康被害がでたり、鉄骨や木の柱が腐って耐久性が無くなったり、断熱材が機能を満たさなくなり断熱性能が低下したりします。
冬だけでなく、夏エアコンが効いた状態では逆の現象「夏型結露」も忘れてはいけません。
壁体内結露を防ぐためには、気密シートや気密テープ、気密パッキン、気密コンセントカバー等々を駆使して「隙間」を無くしていくことが重要となります。
また屋根断熱の場合は、通気層の換気量が不足していると「結露」が起こり、屋根の下地材である野地板を腐食させたりします。
この「結露」対策も重要なポイントと考えてください。
家創りの順序や業者の特徴などなどは
「家創りのイロハ」のページ で詳しく説明しています。