京町家のしつらえ・デザイン

京町屋の設え すだれ

2012年01月31日サンキ建設 布垣 友義

日本海側で記録的な大雪が続いているようです。
新潟では3m位の積雪のところのあるそうですが、
3mといえば1階の高さです・・・
温暖な地方の人間には想像がつきにくい状況です。

地方によってこれほど差があるのも日本の特徴ですよね。

当然ながら、地方によって家の造りも違うのです。
地方にあった長年のノウハウを家創りに生かす。
その地に根付いた工務店の腕の見せ所です。

この寒い時期に季節はずれ?ですが・・・
今日は すだれ の紹介です。

一般的には軒下につけたのを想像しますが、

このすだれというものは、
日射を防ぐという役割だけでなく、
視線を防ぐという役割もあるのです。

京町家は道に面したり、隣家と近接していることが多いのですが、
すだれは、外部からは見えないのに内側からは見えるという特徴があります。
ですから、年中すだれをつけているところもあるくらいです。

屋内用もあり、京町家の夏には欠かせないものの一つとなっています。
屋内では 葭戸(よしど) や 御簾(みす) 衝立(ついたて) として使われます。

最近は日曜大工センターで中国産のすだれを
よく見かけるようになりましたが、
江戸時代から一般的に使われるようになったそうです。

京都の風習ときっても切れない すだれ ですが、
京都にはすだれの専門店がいくつもあるのです。

当社も町家の工事の際にはすだれをお世話させていただきます。
なかなか結構なお値段がするのですが、
京文化を受け継ぐだけあって、仕上の美しさや耐久性が違います。
職人の技のすごさをかいま見ることが出来る一品です。




お気軽にご相談ください
株式会社サンキ建設

↑ページのはじめへ