設備機器

ダイキン滋賀製作所へ見学に行ってきました!

2025年07月27日サンキ建設

ダイキン滋賀製作所(滋賀県草津市)
ダイキン滋賀製作所(滋賀県草津市)

京都市内も35℃を超える猛暑日が続き、
エアコンのありがたみを強く感じる毎日です。

先日、エアコンメーカーとしておなじみのダイキン工業の
滋賀製作所で行われたセミナーに参加してきました。
このセミナーは高性能住宅の第一人者である
松尾設計室の松尾和也先生が主催されたもので、
全国から集まった建築関係者たちと一緒に、
最新の空調機器と技術を学ぶ貴重な機会となりました。

今回は、そのセミナーの様子をお伝えしていきます!

エントランスのぴちょんくん
エントランスのぴちょんくん

ダイキンのエンジニアや営業の方にも集まっていただき、
実際に機器を分解しながら仕組みや性能について確認できる、
とても実践的な内容でした。
関西だけでなく関東や九州からも多くの方が来られていて、
この分野への関心の高さを感じました。

(1)松尾式全館空調の心臓部「アメニティエアコン」を分解

アメニティエアコン
アメニティエアコン

松尾式全館空調に使われるアメニティエアコンは
1台で家全体を冷暖房する全館空調システムの中心となる機械です。
ダクトによって空気を各部屋に送り、
家中の温度を均一に保ちやすいことが魅力ですが、
適切に空調計画を行わないと十分な風量がでなかったり、
ダクトが結露したり、などのリスクもあります。

今回は、エンジニアの方にアメニティエアコンを分解していただき、
全体の仕組みや各部品について解説をしていただきました。
温度センサーの位置やファンの構造なども詳しく知ることができ、
適切な配置や施工方法について学ぶことができました。

(2)小さな空間も快適に。「ココタス」の活用

ココタス
ココタス

ココタスは洗面やトイレなどの小空間を快適に保つための
天井付け小型エアコンです。
近年では物価高や家族構成の変化から、小さな居室も増えてきています。
例えば4.5畳の部屋に6畳用のエアコンで冷房を稼働させると、
すぐに設定温度に達してしまい、エアコンが止まってしまいます。
その状態だと、温度は適温なのに湿度は高いままとなり、
ジメジメ感が残ってしまうこともあります。
ココタスは2畳程ほどを想定してつくられているそうですが、
高気密高断熱住宅であれば、4.5~6畳程の居室でも
十分に使用できると思います。
これからの暮らし方にも活躍が期待できそうな機器だと感じました。

また、マルチエアコンにすると、1つの室外機から
本体を3つまで設置することができます。
京都のように狭小地が多い地域では室外機のスペースが
限られている場合もあり、室外機の数を最小限に抑えられれば
プランの幅も広がりそうです。

(3)新型の床置形エアコン

床置形エアコン
床置形エアコン

床置型エアコンは吹出口が上下2つに分かれており、
シーンに合わせて気流を調整することができます。
また、足元に設置することで手が届きやすく、
お手入れも簡単にできるのも嬉しいポイントです。
今回は約20年ぶりにフルモデルチェンジされた実機を
みせていただきました。

こちらも分解して中の構造までみせていただいたのですが、
水漏れの原因となるドレンの詰まりが
メンテナンスしやすいように改善されていたり、
冷房の吹き出し方が改良されていたりしていました。

一部を床下に埋め込んで、下の吹き出し口を
床下エアコンとして利用すれば、簡易な全館空調としても使えそうです。

床置形エアコン背面
床置形エアコン背面

後半の質問コーナーでは、松尾先生をはじめ
参加者から空調機器についての質問がありました。
特にエアコンのメンテナンスについての質問が多く挙げられました。
エアコン内部で結露した水がドロドロのスライム状になると
配管が詰まってしまい、水を外に排出できなくなり、
エアコン本体から室内に水が漏れてしまう、という事例が
全国的に多いようです。

夏にエアコンを使い始める前と夏が過ぎてエアコンを使い終わった後に、
サクションポンプを使ってドレンの中に溜まった水や虫、ゴミを
掃除することで、水漏れを予防することができるのでおすすめです。

サンキ建設の空調計画

サンキ建設では、京都の蒸し暑い夏・底冷えの冬に対応するため、
「松尾式全館空調システム」を採用しています。

松尾式全館空調とは、松尾先生が考案したもので、
床下と小屋裏に1台ずつエアコンを設置した全館空調システムです。
夏は、小屋裏エアコン1台で家全体を冷房し
冬は、床下エアコン1台で家中をあたためます。

ハウスメーカーの住宅展示場などで設置されている
全館空調システムは、それぞれのハウスメーカー専用の設備のため、
初期コストもランニングコストも高額になることが多いですが、
このシステムでは一般的に流通している設備を使用しており、
コスト面、メンテナンス面共に運用しやすいシステムです。

実験住宅「SOCA」見学受付中

実験住宅「SOCA」
実験住宅「SOCA」

京都市山科区にあるサンキ建設の実験住宅「SOCA」では、
断熱等級7に加えて、松尾式全館空調を採用しています。
リビング・寝室・水まわりまで、家中で温度ムラの少ない空間を
ぜひご自身で感じてください。

▶見学・宿泊のご予約はこちらから

空気は目には見えないからこそ、
最初の設計段階からしっかりと計画することが
大切だということを改めて感じました。
今回のダイキンの見学会で得た知識を活かして、
これからも快適な家づくりを追求していきます!

京都市のサンキ建設では家づくり教室を開催中

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株式会社サンキ建設

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