2012年02月12日サンキ建設 布垣 友義
家つくりのプロが最優先すべきこと。
それは、住む人が心から安心できるよう、家の強さを証明すること。
日本では今日に至るも、木造住宅の構造計算は義務づけられていません。
しかし、SE構法は、構造躯体の強度を明確に数値化し、
保証することまでを含めて、木の家づくりを考えます。
構造部材となるのは、天然木材の長所はそのままに、
割れやねじれ、反りや伸縮といった欠点を克服した、
コンピュータ制御の高精度プレカットによるエンジニアリングウッド。
これを特殊なSE金物によって誤差わずか数ミリの精度で一体化することで、
無垢の木材では不可能な構造計算を可能ならしめると同時に、
究極の強さを生み出します。
全ての「重量木骨の家」は、CAD連動の立体応力解析により、
地震や台風などの自然災害について万全のシュミレーションを実施しています。
SE構法の生みの親は、構造設計家の播繁氏。
鉄骨等の大型建築設計の専門家だった播氏は、
阪神淡路大震災を契機に、烈震にも耐え抜く、新世代の木の家を構想します。
それはまた、復興後の景観を画一化してしまった住宅建築への、
建築界からのレスポンスでもありました。
美しい空間を実現しうる構造。人を守り抜く力。
これらを備えた「重量木骨の家」では、全棟に「SE住宅性能保証」を発行し、
完成後にも、最長20年の構造品質を保証しています。
通常の工法は耐力壁を増やすことで強度を確保するため、
壁の多い窮屈な家になりがちです。
しかし、「重量木骨の家」なら、安心・安全という確固とした基礎の上に、
従来の木造では不可能だった大空間・大開口や、吹き抜け、リビングダイニングなどの
軽やかな空間を立ち上げられます。
また、「構造体」と「内装・設備」を分けた設計思想により、
建築後でも、暮らしや家族構成の変化に応じた間取り変更やリフォームが容易なのです。