住宅性能高断熱高気密住宅について

高断熱高気密住宅について-7 設計数値は実際の性能ではない

2022年11月29日サンキ建設 布垣 友義

高断熱高気密住宅は誰に頼むのが正解なのか?


『設計・施工に不慣れな会社や職人では、計画された性能が出せない。』

 ???? これはどういう意味なのでしょうか。

設計と施工の両面から考えてみましょう。

まず、設計について説明すると、Ua値は計算で算出することができます。
というか、計算でしか算出することはできません。

これまでに説明したように、多くの種類の断熱材の中から、敷地条件を踏まえた間取りに適する種類と厚みの断熱材を選ぶわけです。その時この断熱材は、こういう間取りや工法に、適す適さないを断熱材ごとの性能や施工性、耐火性、気密性、性能を長期間維持できるか等を考えて選ばないといけないのです。

建物の形状が単純で総二階、周囲四方に足場が建つような新築現場はまだましなのですが、形が四角や総二階でなかったり、三階建て、準防火地域内やリノベーションだったり建物の周囲四方に足場が建たない現場だとこれは大変!

断熱材の選択を間違うと、計算上は性能数値が出せるが、実際には全然性能が出ていないということになってしまいます。

現場監督や職人がいくら頑張って丁寧に施工しても、根本的に選択が間違っていればどうしようもありません。

また、その性能を出したいのであれば、断熱材以外にも、間取りや窓の位置・種類・大きさ・形状・ガラスの種類、換気方法、気密の取り方などにも工夫をしなければならなくなってきます。

それらを理解し、きめ細かく対応できる経験と知識と気力と
時間的余裕のある設計士かどうかで大きく変わってきます。

当然ですが、「弊社はこの断熱材がベストなので他は使いません!」なんていう会社は、どうなのでしょうか。
多くの棟数を施工するためや設計士、現場監督、職人にレベル差がありいちいち細かくは対応してられないからではないでしょうか。

それは、建物にとってベストなのではなく、その会社にとってベストな選択なのかもしれません。

次回は、施工面から説明していきます。


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