住宅性能高断熱高気密住宅について

高断熱高気密住宅について-6 デメリット

2022年11月25日サンキ建設 布垣 友義

高断熱高気密住宅のデメリット

今回からはデメリットを説明します。

・建設費が上がる

断熱等級をあげる程快適になり、他のメリットも増えます。
その反面、必要な断熱材の種類や厚さ、窓の種類が変わってきますので、当然それは、建築費用にかかってきます。

どれくらい上がるかは、求める性能が等級5なのか6なのか7なのかや家の大きさや形、施工条件によって変わりますから、+100万円なのか+300万円になるのかは一概には言えません。

しかし、冷暖房効率が上がるので光熱費をおさえることができたり、健康的に快適に過ごすことができたりするメリットがあります。
長い目で見れば、性能は上げるべきなのは間違いないと思います。

そこで問題になってくるのは、「どこまで上げるのが良いか」です。

最終的にはお施主様と設計士が相談して決めるのですが、設計士が正しくアドバイスできる知識があるかによって大きく変わります。断熱材ひとつとっても、多くの種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。

郊外地で四方に工事用足場が建つ敷地ではなく、京都でよくある「ウナギの寝床」敷地のように四方に工事用足場が建てられなかったり、景観条例や風致地区条例などによって形の制約を受ける場合にはいろいろな種類の材料から適したものを選ばなくてはいけません。

それに対応できる知識と経験があるかないかによって性能や費用が大きく変わってきます。

・使える暖房機器に制約がでる。

高断熱高気密住宅は当然気密性能も高いわけですから、石油やガスファンヒーターといった燃焼系の暖房器具は一酸化炭素中毒を起こしたり、必要以上の水分を放出して結露を発生さす可能性があるので、十分な注意が必要となります。

それを防ぐために十分な換気をしようとすると、せっかくの高気密高断熱住宅のメリットが薄れてしまいます。

基本的にエアコンだけでも温かくなるので、他の暖房器具は使用しないことが多いです。
HEAT20のG2レベル以上になると、シーズン中は暖房を入れっぱなしにされることが多いので、計画的な換気や気密性能の向上が必須となります。



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