別荘みたいな暮らしを楽しむ家。設計士の自邸兼高性能モデルハウス(京都 左京区)
京都市左京区の市街地から少し離れた緑豊かな場所にありながら、叡山電鉄の駅にも近い立地に建てられたサンキ建設設計士の自邸です。森に囲まれた別荘のような暮らしと、便利な日常生活の両立を叶えました。
高性能住宅の住み心地が従来の家とどのように違うのかを実体験するため、断熱等級6以上、気密性能C値0.5以下、エアコン1台による全館空調といった条件で設計・施工しました。
2024年8月から実際に暮らし始め、年間を通して各部屋間の温度差が1°C程度で、温度ムラのない快適な住み心地を実感しています。
GALLERY
- 外壁には焼杉を使用し、周辺の建物に馴染むよう配慮しました。
外壁の通気層をしっかり確保する事で腐りにくく、長持ちさせることができます。
- 森の中で食事をしているような気分になれるよう、窓は幅を3.6mの大開口としました。窓の前にはベンチを造作し、下部は引出収納として収納量も確保しています。
- キッチンのカップボードは大工造作にて製作。収納量や建物のサイズに合わせて自由に製作可能です。
- リビングとダイニングの間には別荘には欠かせない暖炉を設置。外の景色を眺めながらゆったりと炎を楽しめます。高性能住宅なので、暖房用というよりは観賞用として使用しています(もちろん暖房としての効果もあります)。
- LDKの天井は、杉板を貼ったアール天井としました。光を柔らかく拡散し、木に包まれるような落ち着いた空間になりました。
- 造作の本棚から繋がる窓には木製の格子を設置しました。
隣家からの視線を遮りながら、光と風を通します。
- 1階に設けた家族共有の図書コーナー。畳床や床柱など、和の要素を取り入れた空間です。来客時のゲストルームとしても利用できます。
- 洗面台は造作の棚と既製品を組み合わせてコストを抑えています。カウンターと一体型のシンクで掃除もしやすく、子どもの上靴なども洗えます。
天井には桧の羽目板を貼り、湿気対策をしています。
- 浴室はハーフユニットバスを使用し、桧の羽目板と一部モザイクタイル貼りにて仕上げました。窓の外には木々が生い茂り、露天風呂のような気分が味わえます。
- リビングの窓は飲み物を置くのにちょうどよい高さにしています。
窓辺が心地良い場所になる工夫のひとつです。