高性能住宅高性能リノベ

リノベーション物件の気密測定

2025年01月07日サンキ建設

京都市南区のリノベーション物件で中間気密測定を行いました。

気密測定とは、建物がどれほど密閉されているかを測るもので、
機械によって建物内の空気を外に出して負圧状態にし、
その時の送風機の風量と圧力の差から建物全体の隙間面積を測定します。

気密測定器で建物の隙間量を測定
気密測定器で建物の隙間量を測定


気密測定器で計測した総相当隙間面積を建物の延べ床面積で割ったものが
相当隙間量 = C値 です。
C値が小さいほど建物の隙間が小さいことを表しています。

測定中は、空気が建物内部に入り込もうとしてくるので、
気密シートが内側に膨らんできます。
隙間があればそこから空気が流れ込んでくるため、
躯体と断熱材の間や、配管や窓の切り欠き部分など
隙間ができやすい場所に手を当てて、わずかな空気の漏れを
確認していきます。
空気の漏れを感じた箇所は気密テープなどでふさぎ、
その後、再度測定を行います。

隙間ができやすい貫通部には気密テープを施工
隙間ができやすい貫通部には気密テープを施工


今回の測定結果は C値 1.0㎠/㎡ でした。

本物件では延べ床面積が 50㎡程度と小さく、
既存の壁を残しながら、という気密の出しにくい条件下での
施工だったため、十分な数値だと考えています。

隙間量としては、
50㎡ × 1.0㎠/㎡ = 50㎠ となり、
家中の隙間をあわせても名刺1枚分ほどの大きさとなります。

住宅の設備が同じ程度の場合、延べ床面積に関わらず
隙間となりやすい貫通部の数はそこまで変わらないため、
延べ床面積が小さいほどC値は大きくなりやすいと言われています。

隙間ができないように丁寧な施工が重要
隙間ができないように丁寧な施工が重要


HEAT20の基準では、
C値 0.7㎠/㎡ ± 0.2㎠/㎡ が目安とされています。

サンキ建設では、新築・リノベーションどちらも
全棟気密測定をおこなっています。
新築の場合は 0.5㎠/㎡以下 を推奨仕様としています。

気密測定は義務化されているわけではありませんが、
適切な換気を行い、快適な室内環境にするためには大切な測定です。

京都市のサンキ建設では家づくり教室を開催中

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株式会社サンキ建設

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