2012年07月15日サンキ建設 布垣 友義
今年も祇園祭の季節がやってきました。
祇園祭は、毎年7月1日から7月31日までの1ヶ月にも及ぶ、
京都の三大祭りの一つです。
その中でいくつかの見所があるのですが、
特に有名なのは、山鉾巡行や宵山、神幸祭(神輿渡御)などです。
宵山の16日、宵々山の15日、宵々々山の14日とは夕方から深夜まで
夜店がでて、付近の道路は歩行者天国となり大変な賑わいとなります。
山鉾が32基あり、巡行の際は長刀鉾を先頭に行われるのはご存知の通りです。
今回は鉾ではなく、蟷螂山を紹介します。
別名かまきり山とも呼ばれ、
御所車にかまきりががのっており、かま、首、羽根が動く唯一のからくり山鉾です。
巡行の際には、人気の山鉾の一つです。
祇園祭りは、別名 屏風祭り とも言われ、
各鉾町では、町家の格子を外し、秘蔵の屏風や美術品、調度品を飾り、
見物人に鑑賞してもらえるようにしています。
これも伝統を守り、文化を大事にしたい町衆の心意気ではないでしょうか。
数は少なくなりましたが、その内の1軒を紹介します。
見事な屏風ですね。
でも、窓を開け放した2階を見ると、
見事な天井が見えるではありませんか。
普通は見えない2階の天井にこれだけ立派なしつらえをするのは、
町衆の心意気ですよねぇ。
思わず「おぉっ」といってしまいました。(笑)
山鉾は動く美術館、屏風祭りは静の美術館と言われる所以です。
宵山が終わると京都は梅雨が明け、本格的な夏へと移り変わっていきます。