2016年02月22日サンキ建設 布垣 友義
東京渋谷駅前にある、築63年のマンションが建替のため解体されるというニュースを聞きました。
東京で2番目にできたエレベーターがついた、11階建の日本最古の分譲マンション。
当初はエレベーターガールが乗っていた高級住宅だったそうです。
解体後は15階建のマンションになるとのこと。
その計画の実行までに、25年かかったそうです。
そこに分譲マンションの問題点が見えてきました。
ご存知の通り、マンションは、建物の一室を区分所有という形で所有します。
土地は建物所有者が共有で持分所有をします。
つまり、所有している部屋の内部は、自分の意思で改装することは出来ますが、部屋の外部は自由にはなりません。
まして、建替となると、所有者の8割の同意が必要となります。
当然ながら、8割の人の意見がまとまることは少ないと思います。
自分のものであっても、自分の好き勝手には出来ない資産と言われる所以はそこにあるのではないでしょうか。
しかし、このマンション25年かかってでも、意見がまとまって良かったですね。
ちょっと考えさせらるニュースでした。