京町家のしつらえ・デザイン

京町屋の設え 虫籠窓(むしこまど) 

2011年11月06日サンキ建設 布垣 友義

11月に入ったというのに暖かい日が続いています。
今年の紅葉はどうなのでしょうかねぇ。
とはいえ京都も少しずつ色づいてきています。
例年だと11月下旬から12月初めが一番の見所となります。
社寺仏閣のライトアップもはじまり、観光シーズンです。
是非秋の京都にお越しください。

さて、今回は 「むしこまど」 なるものを紹介します。

む し こ ま ど  といわれても ??? ではないでしょうか。

虫 籠 窓  と漢字で書かれると なんとなく
う~んこんな感じかなという位ですかね。

中二階(厨子二階)に多くみられるデザインで、
二階の格子をわらで包み、漆喰(しっくい)で塗り固めた窓 です。
防火のためと窓の下の人を見下ろさないためとも言われています。
写真でも分かるように、中二階で天井の低い、
わずかな光と風が入るだけの場所なので、
物置や丁稚(でっち)の部屋にするのが一般的だったようです。
しかし、虫籠の窓とはよく言ったものですね・・・

形は色々で、変化をもたせたのでしょう。
まれに総二階に虫籠窓が着いたものもありますが、滅多にお目にかかれません。

 

新築の現代京町家では、暗くなるので使わなくなったデザインですが、風情はありますね。

西陣や新町界隈でみることが出来ます。




お気軽にご相談ください
株式会社サンキ建設

↑ページのはじめへ