2013年03月09日サンキ建設 布垣 友義
ではなぜ不同沈下はおきるのでしょうか。
地盤の一部が沈下すると言うことは、地盤の強度(地耐力)にバラツキがあるというのは、おわかりいただけたと思います。
ではなぜバラツキができるのでしょうか。
基本的には、もともとある地盤に、人が手を加えた場合がほとんどです。
いくつかの要因が考えられますが、代表的なものをあげてみましょう。
郊外に行くと、山を削って宅地を造成しているのはご存知ですよね。
もともと斜面の部分を平坦にし、段々畑のように仕上げるものです。
俗に、ひな壇造成といわれているやり方です。
造成の仕方は斜面の一部を削って、その土を下の斜面に盛って、水平にし、よう壁をつくって、一段下でまた同じことを繰り返すんです。土の移動や処分、持ち込みを最小限にするためです。
よって、水平部分に切り土部分と盛土部分が混在することになります。
もうお解りになると思いますが、切り土部分は、もともとの硬い土のままですが、盛土部分は、埋め戻した軟らかい土になります。
当然造成業者は、わかっていますので、盛土部分を埋め戻す時に、少しでも地盤が締まるように十分注意して埋め戻すのですが、なかなかもとの強度にはなりません。
よって、このような土地に家を建てる場合は、地盤調査をして十分に検討した上で、地盤改良工事やくい打ち工事をする必要がでてくる訳です。
土地代以外に地盤補強工事の予算も必要になってきます。
つづく