2020年03月31日サンキ建設 布垣 友義
家の断熱性能を上げるためには、熱の移動する部位ごとに使う断熱材の性能を上げなくてはいけません。
断熱材や開口部に使うサッシには、断熱性能が示されていますので、それを知るもの必要かもしれません。
いったいどれくらいの割合で熱が移動しているかといえば、夏は開口部が約70%、壁・屋根・床が約25%、換気が約5%。冬は開口部が約50%、壁・屋根・床が約35%、換気が約15%が目安と言われています。
家の断熱性能を上げるためには、それらの性能を上げることも大事ですが、もう一つ大事なことがあります。
それは、気密性を上げることです。
いくら断熱性能を上げても、気密性が悪ければ意味がありません。
「古い家なんで、なんかスウスウして寒いなぁ。」とはまさしくこのことです。隙間風が入ってくるというやつです。
極端なことを言えば、開口部のない家が一番断熱性能が良いということです。
しかし、それでは光が入ってこないので、まっくらけの家になってしまいます。
以前「冬暖かく夏涼しい「パッシブデザイン」の家って?-4」で説明したように窓の方位も加味することも忘れてはいけません。
つまり、快適な家をつくるためには一つの性能だけにこだわらず、バランスよく設計することが大事だといえます。
次回は、
太陽を上手く利用する基本につい説明します。