2016年09月01日サンキ建設 布垣 友義
ハウスメーカーやパワービルダーが受注した住宅を建てる場合、実際の工事は誰が行っているかご存知ですか?
「ハウスメーカーの社員でしょう」と思っておられる方も多いのではないでしょうか。
実際は、下請け工務店が工事を請け負っていることがほとんどです。
ハウスメーカーやパワービルダーは施主様と契約を交わすと、実質的な工事を地元の下請け工務店に依頼します。
その下請け工務店はさらに、大工さんや左官屋さん、電気屋さんなどの職人さんへ依頼するという仕組みです。
こうして孫請けとなる彼らが中心となって家を建てて行きます。つまり、複数の業者が介在することになります。
それぞれが利益を出していくわけですから当然・・・
また、施主様がどんな人なのかも知らずに工事は進んで行くわけです。
当然ハウスメーカーは社内規定を作成し、検査を行っていますので、その品質は守られています。
が、プラスアルファのことは期待出来ません。
その仕事に対する思い入れやこうしたら施主様が喜ばれるだろうとか、この施主様の考え方ならこの納まりにした方がいいんじゃないだろうかといった、工夫や努力が期待しにくいのも事実です。
つまり ビジネス になってしまうのです。
私は、家創りとはそれではいけないと思っています。
施主様は、家を建てることが目的ではなく、
これから楽しい生活を始めるのが目的で、
家を建てることは、その手段であると考えるべきだと思うからです。
設計士、職人として、思いを込めた家創りをすべきだと思います。
現場監督や職人さんにそう思わすには、
施主様が出来るだけ現場へ足を運び、
自分の目で工事の進捗状況を確認したり、
直接コミュニケーションを図ることが重要だと思います。
現場は危険ですから とか言って、
現場に施主様に近づかせないようにする会社は
とんでもない会社だと思って間違いないでしょう。
話は少しそれたかもしれませんが、今日はこのへんで。