2023年03月07日サンキ建設 布垣 友義
新築の家には機械による換気が義務付けられています。
高断熱高気密住宅について-15で「高気密住宅のC値は1.0以下に」と言いましたが、これくらいの数値以下にしないと計画的な換気が出来ないといわれています。1.0以上だと吸気口以外の隙間から漏れて入ってくる量が多いからです。
では、計画的な換気をするにはどのような方法があるのでしょうか。
「第1種換気」「第2種換気」「第3種換気」「第4種換気」の4種類があります。
「第1種換気」は、外気からの吸気は機械、外気への排気も機械
「第2種換気」は、外気からの吸気は機械、外気への排気は自然排気
「第3種換気」は、外気からの吸気は自然吸気、外気への排気は機械
「第4種換気」は、外気からの吸気も外気への排気も自然吸気(パッシブ換気)
一般的には「第3種換気」が多く、次に「第1種換気」の順となります。法律で換気基準が決められているので、「第4種換気」は使われませんので、実質は3種類の中から選びます。
この基本的な方法に、「熱交換システム」や「冷暖房システム」を組み合わせて、ダクトを使ったりすることもあるので、結構多くの組み合わせができます。
やはりそれぞれに「メリット」「デメリット」がありますので、その特徴を考え、予算も含めてそのお施主様に合ったシステムを提案することが大事になってきます。
性能は良いがシステムが複雑になり頻繁にフィルターを掃除しないといけない機種だと、マメにフィルターの清掃をしていただける方でないと、フィルターが詰まって換気できなくなったり、汚れた空気が室内にまん延したりしてかえって逆効果になったりします。
また「熱交換」のシステムを組み込むと、室内の空気と外部の空気の温度差を少なくする装置なので、真冬でも暖かい空気を真夏には涼しい空気を吸気することができますが、イニシャルコストやランニングコスト、メンテナンス性、機械の稼働音量も考慮にいれます。「高機能すぎて使いこなせない」なんて言う笑えない話も・・・
ですので、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
家創りの順序や業者の特徴などなどは
「家創りのイロハ」のページ で詳しく説明しています。