2022年11月11日サンキ建設 布垣 友義
2022年4月から新設された等級5は「ZEH基準」と言われ、太陽光パネルなどの設備と組み合わせることで光熱費ゼロ(ZEH=Zero Energy House)を実現できるレベルの断熱性能を指しています。
2022年10月から新設された等級6~7は一般社団法人「20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会」(この団体の略称HEAT20)が提唱した、グレードG2が等級6、G3が等級7に相当します。
断熱性能を測る数値に「UA値」という値があり、それにより等級が定められています。
この「UA値」とは、床・外壁・屋根・窓などから建物外部へ逃げる熱量を建物の外皮面積で割った値のことで、数値が低い方が断熱性能が高いことになります。
全国が8つの地域区分に分けられて数値を決められていますが、
京都市の地域区分6で比較してみると
等級7(HEAT20G3相当)は UA値0.26
等級6(HEAT20G2相当)は UA値0.46
(HEAT20G1相当)は UA値0.56
等級5(ZEH基準相当)は UA値0.60
等級4(平成28年基準)は UA値0.87
等級3(平成4年基準)は UA値1.54
等級2(昭和55年基準)は UA値1.67 となっています。
もう少しわかりやすく表現すると、暖房負荷は、等級4 を基準として
G1 は約40%削減、全館連続暖房時は約50%増加
G2 は約55%削減、全館連続暖房時は同等
G3 は約75%削減、全館連続暖房時は約40%削減
非暖房室での想定温度は、
等級4 は概ね 8℃を下回らない
G1 は概ね10℃を下回らない
G2 は概ね13℃を下回らない
G3 は概ね15℃を下回らない と言われています。
このように、エネルギー消費が大きく削減できるので、
少ない光熱費で快適な住まいが実現できます。
次回はメリット・デメリットを説明していきます。