2011年09月27日サンキ建設 布垣 友義
早いもので9月も終わろうとしています。
暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったもので、朝夕はめっきり冷え込むようになりました。
体調管理には気をつけなくてはいけませんね。
今日は、大阪へ重量木骨プレミアムパートナーの勉強会へ行ってきました。
その中で、これからの家創りには欠かせない考え方の話が出ましたので紹介します。
今世間では省エネが叫ばれていますが、
「省エネより脱エネを目指すべきだ」という考え方です。
京都市内は「ウナギの寝床」という敷地形状が有名ですが、
(間口が狭くて奥行きが長い、ヒョロ長い敷地形状のこと)
隣家とはぴったりひっつけて家を建て、中庭と道路から採光をとる間取りが、
町家の特徴となっているのは、ご存知の通りです。
道路側には格子やすだれを使い、外からの視線をふせぎ、
中庭は深い庇をとり、葭戸(よしど)やすだれを利用し、
屋内を風がながれるように考えた先人達の知恵です。
エアコンのない時代に、いかに涼しくすごすかの一つの答えだったのです。
この考え方を現代の住宅にも取り入れて、
家全体に風の通り道を積極的につくる設計をすることだけでなく、
冬は、上空からの日射を昼間に屋内に蓄熱し、
夜は放熱をおさえるような仕掛けをしようと言う考え方です。
もちろん夏は日射を遮る仕掛けが必要です。
そうすることで、脱エネルギーで快適な生活ができるようになるのです。
言葉でいうのは簡単ですが、
実際に実現するには、それなりの知識とノウハウがいります。
重量木骨の家が提唱している「SOWEDesign」がそうなのですが、
数年前から研究し、実績を積んできたからこそ、実現できるようになったのです。
地域の気候と敷地の状況を組み合わせて設計に取り入れた家創り。
これからの家創りには必要不可欠な条件になるでしょう。
SOWEDesign とは
Sun&Wind-Energy Design 太陽と風のエネルギーをデザインする家
のことです。