「パッシブデザイン」の家住宅性能

冬暖かく夏涼しい「パッシブデザイン」の家って?-3 1.自然の風を生かした通風設計-2

2018年07月29日サンキ建設 布垣 友義

今回は、前回の続きとなります。

温度差換気(重力換気)

温度差換気とは温度の違いによっ自然に換気することです。

建物内で暖まった空気は上へ上昇し、冷たい空気は下へ下降します。この原理を利用し、建物の低いところと高いところに窓を取ります。
そうすることによって、低い窓から空気が入り、高い窓から空気が出て行きます。

これを温度差換気又は重力換気と言います。その高低差が大きいほど換気量は増えます。

ウインドキャッチ

建物の横を水平方向に流れる風をつかまえて換気する方法です。
同一面の壁に縦滑り出し窓(写真参照)を2ヶ所設置し、

     

吊元を内側に設置することで、風上側の窓から風を取り入れ、風下側の窓から排出出来ます。
吊元を逆にすると、換気量は約4分の1に減ってしましますので、注意が必要です。
この方法だと隣家との間が少ない家でも、有効に風を取り入れることが出来ます。
ただ、都市部では、境界を越えないように注意しましょう。

次回は、
4つのテーマの2つ目「遮熱」についてを説明します。




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