第4回は基礎工事の紹介です。
O様邸は地盤補強工事がありましたが、
通常は堀方(土を掘ること)が終わって、
この工程に入ります。
まず、土中の湿気を止めるために、
ビニールシートを建物の下全面に敷き詰めます。

次に、捨てコンクリートを打ちます。
鉄筋や型枠を組んだりするのに、
墨で印を付け、位置を確定するのに
土のままだと、墨を付けることが出来ないためです。

写真では見えにくいかも知れませんが、
捨てコンクリートの上に黒い線が引かれています。
これが地墨と呼ばれるもので、
この上に基礎がつくられて行きます。
次の写真が鉄筋を組み立てている写真です。


手前に見えている、赤と白の模様の入った棒は、
大きい物差しと考えてもらったら良く、
鉄筋の間隔がちゃんと図面通りになってますよと言うのを
写真に撮るときに使います。
ですから、写真を撮りおわったら、取り外します。
鉄筋の下に入っているサイコロのようなものは、
スペーサーと言われるもので、
捨てコンクリートと鉄筋との間隔を保つために使われます。
基礎のコンクリートを打った時に
コンクリートの真ん中に鉄筋が来るようにするためです。
次の写真は、
ホールダウン金物(長く方)とアンカーボルト(短い方)です。
ホールダウン金物は、
基礎と主要な柱を直接緊結するために使います。
地震の時、上下に揺れても、
基礎と柱が離れないようにするためのものです。
アンカーボルトは、
基礎と土台が離れないようにするためのものです。

鉄筋の組み立てが終わると、
次は、コンクリートを流し込む型枠の組み立てへ移って行きます。
型枠工事は次回に紹介します。
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